クリスチャン・イエリッチ選手といえばミルウォーキー・ブルワーズに所属する外野手で、2018年のナ・リーグMVPを受賞したことで知られています。
このイエリッチ選手ですが、なんと野球の日本代表になれるのではないかという説が浮上しており、かなり話題になっています。
外部リンク→侍ジャパンにメジャー“MVP男”イエリッチ招集プランが浮上…その背景とは?(RONSPO) – Yahoo!ニュース
ではなぜそのような説が浮上したのでしょうか?
今回はイエリッチ選手は野球の日本代表になれるのかについてです。
イエリッチの国籍と日本との関係は?
イエリッチ選手の国籍はアメリカです。
ではイエリッチ選手と日本に何の関係があるのでしょうか?
実はイエリッチ選手の母方の祖父が日本人なのです。
つまりイエリッチ選手は日系三世ということになります。
それだけでなぜ日本代表という話になるのでしょうか?
イエリッチは日本代表になれる?
実はWBCの国籍規定はサッカーのように厳しくありません。
WBCの国籍規定は以下のようになっています。以下の条件のうちどれかを満たせば当該国の代表として出場することが出来ます。
当該国の国籍を持っている。 当該国の永住資格を持っている。 当該国で出生している。 親のどちらかが当該国の国籍を持っている。 親のどちらかが当該国で出生している。 引用元: ワールド・ベースボール・クラシック
つまり、祖父が日本人というだけではこれらのいずれの条件にも該当しないため、イエリッチ選手は日本代表としてWBCに出場することは出来ません。
ちなみに2023年のWBCで日本代表に選出されたヌートバー選手は母が日本人なので、日本代表になることができました。彼の場合は日本とアメリカ両方の代表の資格があります(国籍がアメリカなので)。
サッカーなどのスポーツに比べるとWBCの代表資格のルールはかなり緩く、二重国籍など実際に複数の代表の資格を持っている選手は多く存在しました。
2013年のWBCでアンソニー・リゾ選手は国籍はアメリカであるものの、両親はともにイタリア人ということでイタリア代表として出場しました。
同じく2013年のWBCでは当時ヤクルトスワローズに所属していた松元ユウイチ選手がブラジル代表として出場し、1次ラウンドで日本とも対戦しています。
彼の場合は日本に帰化しており、日本国籍も取得していたものの、ブラジル国籍も持っていたのでブラジル代表として出場することが出来ました。
2017年のWBCではイスラエル代表の28名中27人がアメリカ国籍であり、イスラエルの地すら踏んだことがない選手も多かったため物議を醸したことも記憶に新しいでしょう。
まとめ
残念ながらイエリッチ選手が日本代表としてWBCに出場することは出来ません。
実際にイエリッチ選手は2017年のWBCではアメリカ代表として出場し、優勝に貢献しました。
2018年の日米野球でもアメリカ代表に選出されたものの、参加を辞退しています。
イチロー選手に憧れていたというイエリッチ選手が日本代表になれないのは残念ですが仕方ないでしょう。