長かった2019年のプロ野球シーズンも終わり、ポストシーズンの試合を残すのみとなりました。
シーズンが終わると気になってくるのはMVP、ベストナインといった表彰選手ですが、今年のセ・リーグは新人王が最も面白そうです。
今回はセリーグの2019年新人王予想記事です。
セリーグの2019年新人王を予想!
2019年のセ・リーグにおける新人王候補は実質村上宗隆と近本光司の二人だけと言って問題なさそうです。この二人の成績を押しのけて新人王に輝く選手はいないでしょう。
では二人の成績を比較してみましょう。
村上宗隆 | 成績 | 近本光司 |
.231 | 打率 | .271 |
118 | 安打 | 159 |
36 | 本塁打 | 9 |
96 | 打点 | 42 |
5 | 盗塁 | 36 |
こうしてみると一目瞭然ですが、選手としてのタイプがまったく違います。近本はリードオフマンタイプなのに対し、村上はスラッガータイプ。
投手(濵口遥大)と野手(京田陽太)での争いとなった2017年と似たような難しさがあります。
しかし、よく考えてみると2019年のセ・リーグ新人王になる選手はわかってきました。
セリーグの2019年新人王は近本光司と予想!
結論から申し上げますと、私は2019年のセ・リーグ新人王は近本光司と予想します。
やはりあの「ミスター」長嶋茂雄の記録を塗り替え、新人最多安打記録を達成したのが大きいです。打率も.271とそこそこ。
さらに盗塁王も獲得とあればほぼ新人王確定と言っていいのではないでしょうか。
そして重要なのが「チームがAクラス」という点。2019年の阪神タイガースは奇跡の6連勝で広島カープを捲りAクラスに滑り込みました。
「チームの勝利に貢献」という点を考えれば最下位球団に所属する村上よりも近本のが新人王に近いはずです。
セリーグの2019年新人王は村上宗隆ではない!?
確かに、村上の2019年シーズンにおける活躍は目覚ましかったです。
しかし、新人王投票において近本より多くの票が集まるとは思えません。
まず気になるのがその低打率。.231は規定到達者の中で最下位です。
さらに三振のセリーグ記録・日本人記録を更新する184三振はあまりにも印象が悪いです。守備にも課題があります。
そして致命的なのが所属球団がダントツ最下位のヤクルトという点。16連敗以降浮上できず最下位を独走し、12球団で最も早く最下位が確定してしまいました。本拠地が最も本塁打の出やすい神宮球場というのも考慮されてしまいます。
基本的に最下位のチームから新人王が選出されるのはまれ。赤星憲広や小川泰弘といった前例はありますが、他の候補者の成績とは圧倒的な差がありました。
高卒2年目以内における本塁打日本記録を達成したとはいえ、最下位独走のヤクルトだから許された感があるのも事実。Aクラスの巨人やDeNAだったら試合に出続けることすら難しかったでしょう。
また、村上は新人王の資格は残っているものの2年目。一方近本は正真正銘のルーキーです。この点でもやや不利かと。
せめて打点王か本塁打王のタイトルを取れていれば勝負になったと思うのですが……フタを開けてみれば近本の圧勝でしょう。
まとめ
2019年のセ・リーグ新人王は近本光司でほぼ決まりだと思います。
序盤は村上一択かなと思ったのですが、後半戦の活躍や所属球団を考慮すれば近本でしょう。
また、新人王は記者の投票で決まるため人気球団に所属している選手が強いです。このことも近本新人王を後押しするはずです。
もちろん村上の可能性も否定できないのですが、新人特別賞になる可能性のが高いと思います。
今から新人王の発表が楽しみです。