2019年のNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』が放送されています。
その主人公の一人が金栗四三。彼は日本で初めてオリンピックに参加した選手の一人です。
金栗四三がグリコのあのマークのモデルになったという噂がありました。
今回はその噂について調べてみました。
金栗四三がグリコのマークのモデルになった?
ほとんどの方はご存知だと思いますが、「グリコのマーク」とはこれのことです。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/道頓堀グリコサイン
この写真はいわゆる「道頓堀グリコサイン」と呼ばれているもので、大阪の道頓堀川沿いに設置されている有名な看板です。
同じく有名なキャッチコピーである「一粒300メートル」と共にグリコの代名詞と呼んでいいこのマークのモデルとなったのは本当に金栗四三なのでしょうか?
結論から申し上げますと、金栗四三が「グリコのマーク」のモデルの一人となったのは間違いありません。
一人といったのはモデルとなったのが金栗四三だけではないからです。
グリコのマークのモデルになったのは金栗四三だけではない!?
実際にこのマークのモデルとなった人物をグリコに聞いたインタビュー記事があったので引用します。
――そのときにモデルになった人はいるのでしょうか?
特定のモデルはいません。グリコの記録に残っているのが「極東オリンピック(第5回極東選手権競技大会)で優勝したカタロン選手(フィリピンの選手でマラソンで優勝)をはじめ、パリオリンピック(1924年開催)に出場した谷三三五(たにささご)選手やマラソンの金栗四三(かなぐりしそう)選手で、その他、当時の多くの陸上選手らのにこやかなゴールイン姿をモデルにした」そうです。
つまり金栗四三選手だけでなく、フィリピンのカタロン選手、谷三三五選手やその他の陸上選手多数をモデルにしているということですね。
谷三三五選手は日本人として初めて100メートルを10秒台で走った単距離の選手です。
引退した後は「日本人女性初のオリンピックメダリスト」人見絹枝を育てるなど日本の単距離界を語るには欠かせない人物です。
ちなみに「極東オリンピック」とはフィリピン、中華民国、日本を主な参加国とした競技大会です。
陸上の他に野球、サッカー、競泳、テニス、バスケットボールやバレーボールなどの種目が採用されていました。
現在の「アジア大会」の前身だといわれています。
まとめ
金栗四三がグリコのマークのモデルとなっているのは間違いではないものの、他にもモデルとなった人物がおり、金栗四三だけがモデルとなっているわけではありません。
ちなみにこのマーク、グリコサイドは「ゴールインマーク」と呼んでいるようです。
マークのデザインはグリコの創業者である江崎利一本人が考えたものです。
彼は「一粒300メートル」というキャッチコピーも考えています。
現在まで残るグリコを創業し、有名なマークやキャッチコピーを考えるというのは凄い人物ですね。
『いだてん〜東京オリムピック噺〜』を視聴するときも金栗四三がグリコのマークのモデルの一人となったことを考えながら視聴するといいかもしれません(笑)。
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