2019年2月3日までは上野の森美術館で、2月16日から5月12日までは大阪市立美術館で「フェルメール展」が開催中です。
フェルメールといえば『真珠の耳飾りの少女』、『牛乳を注ぐ女』、『デルフト眺望』などで有名な17世紀オランダの画家です。
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この中で最も有名な作品はやはり『真珠の耳飾りの少女』でしょう。
この『真珠の耳飾りの少女』は来日したことがあるのでしょうか?また、今回の「フェルメール展」で見ることは出来るのでしょうか?
フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』は来日したことがある!?
結論から申し上げますと、『真珠の耳飾りの少女』が来日したことはあります。
最も最近来日したのは2012年のことです。
この作品を所蔵するマウリッツハイス美術館が改修工事をするために閉館せざるを得ない状況だったため実現しました。
それ以前にも1984年には、国立西洋美術館、愛知県美術館、北海道立近代美術館にて、2000年には大阪市立美術館にて公開されたことがあります。
しかし今後この『真珠の耳飾りの少女』を日本で見るのは難しくなるかもしれません。
フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』はもう来日しない?
マウリッツハイス美術館の改修工事が終了したのですが、この美術館でもっとも有名な作品である『真珠の耳飾りの少女』を今後貸出しないことにしたようです。
『真珠の耳飾りの少女』を見にマウリッツハイス美術館に行ったのに貸出中だったら悲しいですからね。
同美術館が所蔵する他に有名な作品といえばレンブラントの『テュルプ博士の解剖学講義』くらいなので仕方ないと思います。
ちなみに他にも「門外不出」とされている絵画はあります。
『モナ・リザ』 レオナルド・ダ・ヴィンチ ルーヴル美術館所蔵
『ヴィーナスの誕生』 ボッティチェリ ウフィッツィ美術館所蔵
『ラス・メニーナス』 ベラスケス プラド美術館所蔵
『アヴィニョンの娘たち』 ピカソ ニューヨーク近代美術館所蔵
『ゲルニカ』 ピカソ ソフィア王妃芸術センター所蔵
いずれも超有名な作品ばかりですね。
その美術館の「目玉」となる作品なので貸出をしないという判断は仕方ないでしょう。
また、2019年にはゴッホ美術館が所蔵する『ひまわり』も損傷する可能性があるとのことで今後貸し出しをしないことを決定しています。
まとめ
フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』は過去に3回来日したことがあります。
今回の「フェルメール展」では『真珠の耳飾りの少女』は見ることが出来ません。
今後も日本で『真珠の耳飾りの少女』を見ることが出来る可能性はかなり低いです。
ちなみに今回の「フェルメール展」では名前のよく似た『真珠の首飾りの少女』が来日します。
こちらで我慢するしかないですね(笑)。
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