熱戦が続く北京オリンピック。

そのスキージャンプ混合団体で高梨沙羅選手が「スーツの規定違反」で失格となったことが話題となっています。

今大会は開催国が中国ということもあり、ショートトラックスピードスケートなどでも疑惑の判定が相次いでいることも物議を醸していますが、この高梨沙羅選手のスーツの規定違反による失格は妥当なものなのでしょうか?

高梨沙羅のスーツの規定違反とは?

スキージャンプでは、着用するスーツに規定があります。というのも、スーツがぶかぶかだと余計な浮力を得て有利になってしまうからです。

ボディと一致するのが原則ですが、男子の場合は1~3cm、女子の場合は2~4cmの許容範囲があります。女性の方が体型が変化しやすいため若干許容範囲が広くなっています。

日本勢は特にこの規定ギリギリを攻める傾向があり、実際にワールドカップでも他国と比べて失格が比較的多いことで知られています。北京大会のノーマルヒルで金メダルを獲得した小林陵侑選手も今シーズンのワールドカップで失格になっています。

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今回は高梨沙羅選手のスーツが「両太もも部分が2センチ大きかった」ことが失格の原因となったもよう。

今回高梨選手はノーマルヒルで着用したスーツと同じものを着用したようですが、極度の緊張状態もあってか体型が変化したことで痩せてしまい、スーツの規定違反で失格になってしまったように思われます。要するにワールドカップにおける小林陵侑選手と同じです。今回は選手村の食事がまずいという話も出てますしね……緊張状態や極寒の中ということもあり痩せてしまうのは仕方のないことだと思います。



高梨沙羅のスーツの規定違反は本人のせいではない?

基本的に、スーツの規定違反は本人のせいではありません

選手は競技に集中するため、備品はスタッフにまかせるのが普通。高梨選手も体型の変化に合わせるため大量のスーツを所持しています。

しかし、今大会はコロナ禍の中での開催ということもあり、人同士の接触が制限されており、情報伝達が上手くいっていなかった可能性が高いです。失格になったのは日本だけではなくドイツ、オーストリア、ノルウェーと失格が多発したのはその理由が大きいと思われます。

いわば不可抗力であり、どうしようもなかったと思います。強いて言えば体型の変化を考慮できなかったスタッフ側の問題ですね……



まとめ

今回のスーツの規定違反は高梨沙羅選手本人のせいではありません。叩くのはやめましょう。

まあスキージャンプにおいてスーツの規定違反による失格自体は日常茶飯事ですが、さすがに4か国5選手が失格というのは見たことがないレベル。そういう意味では邪推されてしまうのも仕方ないことかもしれません。かなり厳格に取ったのかな……

ちなみにオリンピックでもトリノ大会で原田雅彦選手が失格になったことがあります(こちらはスキー板の違反)。オリンピックは各地を転戦するワールドカップと比べて注目度が段違いであり、叩かれてしまうのはかわいそうに思います。

また、このスーツの規定は選手が飛び過ぎないように、選手を守るための規定でもあるのでそこは勘違いしないでほしいですね。スキージャンプは命がけの競技であり、飛び過ぎてしまうと本当に危険。これ以上飛び過ぎると危険というヒルサイズが定められているのもそのためです。

それでも巻き返して4位となったのは立派でしょう。

今後の日本勢の活躍に期待したいです。