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年が明けて恒例のNHK大河ドラマも新番組が始まります。

タイトルは『いだてん〜東京オリムピック噺〜』。

今年の題材は大河ドラマ恒例の「幕末」でも「戦国時代」でもなく「近現代」という実に33年ぶりとなる時代を扱います。

来年2020年には東京オリンピックを控えることもあり、日本が初参加した1912年のストックホルムオリンピックから1964年に行われた東京オリンピックの歴史を描きます。

主人公は金栗四三(演:中村勘九郎)と田畑政治(演:阿部サダヲ)の2名。

今回の記事では「金栗四三は韓国人ではないか?」との噂を検証していきたいと思います。




金栗四三(かなくり しそう)とは?

まず金栗四三(かなくり しそう)について知らない人もいると思うので簡単に解説します。

金栗四三は短距離の三島弥彦と共に日本人初のオリンピック選手となった人物です。

参加したのは1912年に行われたストックホルムオリンピックのマラソン競技。

しかしレース途中で日射病によって意識を失って倒れてしまい、レースを棄権しました。

1920年のアントワープオリンピック、1924年のパリオリンピックにも日本代表として参加しています(1916年ベルリンオリンピックは第一次世界大戦の影響で開催中止)。

彼の功績は選手としてだけではなく、現在も行われている「箱根駅伝」の開催に尽力したり、日本に「高地トレーニング」を導入するなど日本における「マラソンの父」と称されています。



金栗四三は韓国人?

日本における「マラソンの父」、金栗四三は韓国人なのでしょうか?

結論から申し上げますと、金栗四三が韓国人という事実はありません。熊本県出身の日本人です。

なぜこのような噂が浮上したのかというと、顔が朝鮮系だからという理由がありそうです。


出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/金栗四三

次に名前ですが、苗字に在日韓国人がよく使う漢字「」が入っていることでしょうか。

また、俗説として「在日韓国人は通名として左右対称の文字を好む」と言われています。

「金栗四三」という名前はほぼ完全な左右対称の名前であるため、余計韓国人だと思われてしまったのでしょう。

さらに「四三」という名前も今の日本人の感覚だと珍しいですし、「張三李四」という四字熟語を連想させます。

ちなみに「張三李四(ちょうさんりし)」という四字熟語の意味は「ありふれた一般の人」という意味です。

由来は「張」も「李」も中国では極ありふれた姓だからです。韓国ではなく中国ですよ。

また、出身地の熊本県は九州地方ということで地理的に韓国と近く、九州出身だと韓国人扱いされがちな傾向もあると思います。
参考記事→MISIAの本名は?実は韓国人って本当?

まとめ

金栗四三は韓国人ではなく日本人です。

見た目や名前、出身地からそのような噂が浮上してしまったと思われます。

いだてん〜東京オリムピック噺〜』では中村勘九郎さんが演じる「マラソンの父」金栗四三の活躍が見られるでしょう。

近現代をテーマにした大河ドラマを視聴するのは初めてなので今から楽しみです。

関連記事→金栗四三がグリコのマークのモデルになったのは本当?
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