現在全日本女子バレーの監督を務めている中田久美さん。
彼女はかつて「てめえら コノヤロー!」事件を起こしたことを未だにネタにされています。
さて、この「てめえら コノヤロー!」事件とは何なのでしょうか?また、なぜこの事件が起こってしまったのでしょうか?
今回は中田久美さんの「てめえら コノヤロー!」についてです。
中田久美の「てめえら コノヤロー!」事件とは?
この事件が起きたのは2004年5月。全日本女子がアテネオリンピックの出場権を獲得した直後に放送された「すぽると!」の生放送中に起きました。
同番組出演直前に打ち上げをしており、テンションの上がっていた選手たちは浮かれ、はしゃぎまくっていました。そのはしゃぎっぷりは司会者の声が聞こえなくなるほど。
この選手たちの振る舞いが許せなかった中田久美さん。
スタジオから試合映像のVTRに切り替わった瞬間、中田久美さんはマイクのスイッチがオンのままであることを知らずに「てめえら コノヤロー!」と一喝したのです。もちろんこの怒鳴り声は全国に放送されてしまいました。
VTR後選手たちはおとなしくなったものの、何があったかは視聴者にも丸わかりという状況。
これがいわゆる「てめえら コノヤロー!」事件です。
動画はこちら
中田久美の「てめえら コノヤロー!」事件はなぜ起こった?
かつて「東洋の魔女」と呼ばれた全日本女子バレーですが、アトランタ・シドニーと2大会連続でオリンピックの出場権を得られず、アテネで3大会ぶりのオリンピック出場となったのであればある程度浮かれても仕方のない状況に思えます。
ではなぜ中田久美さんは「てめえら コノヤロー!」と一喝したのでしょうか?
実は中田久美さんは当時から本当にオリンピックでメダルを獲得してほしいと思っていたのです。
そのためにはオリンピック出場はあくまで通過点。それなのにはしゃぎまくっている選手たちに激怒してしまったのです。
さらに、実はこの生放送の直前に行われたロシア戦は0-3のストレートで完敗しています。動画でもわかりますが。
オリンピックの出場権を獲得したとはいえ、負けた直後にあれだけはしゃいでいたら怒るのはわかります。
ちなみに、放送前には当時の全日本主将の吉原知子さんに「ちゃんと真面目にやろうね」と注意していたようです。
それであの体たらくでは怒られても仕方ないでしょう。
まとめ
今回は中田久美さんの「てめえら コノヤロー!」事件について解説しました。
ちなみにアテネオリンピックで全日本女子は5位でした。
そして2012年ロンドンオリンピックでは銅メダルを獲得。ある意味中田久美さんの一喝があってこそのメダル獲得だったと思います。
2020年の東京オリンピックでも指揮を執ることがほぼ決定している中田久美さん。
再びのメダル獲得を期待します。